お正月仕事 [日々だより]
お正月の宿題。
今年の旅のダンドリ少し。
お漬物レシピをノートに記す。
ティッシュケース作り。
つちや織物所のティッシュケースがほしかったけどなかなか
見つからず、「なんちゃって」なら作ることが出来る気がして・・
作ってみたら、かなりなんちゃってになっちゃいました。
コート [日々だより]
肌寒くなった頃薄手のコートをクロゼットより取り出した。
袖を通すと、何だか様子が違う。
目を凝らすとうっすら白いものがいつくか。
ぎょっとして、近くのクリーニング屋さんへ。
「あらぁ。落ちるかしら。やってみるわ!」
と、おばちゃんが言ってくれて、1週後。
「大変だったのよ、一度じゃ落ちなくて二度洗ったのよ。
でも薄くて軽くて、いいコートじゃない!」
太鼓判を頂いてしまった。
そこには10年以上使いこんだとは思えない、
仕立てたばかりのように、しわ一つないコートが出来上がっていた。
それにしても、クロゼットの扉は年中開けてあるし、
扇風機も年中まわし、よほど換気には気をつけていたのに・・。
たまには出して風を通すようにしなければですね。
スイスデザイン展 [日々だより]
東京のオペラシティアートギャラリーで開催されていたスイスデザイン展が
静岡県立美術館に巡回してきたので見に行ってきました。
学生の頃、3週間強、スイスを中心に、ヨーロッパをまわったことがあります。
当時スイスの建築家、ピーター・ズントー、ギゴン&ゴヤー、ヘルツォーク&ドムーロン、ペーター・メルクリ、ヴァレリオ・オルジャッティ等が日本でも紹介されており、彼らの作品を見ることを主としながらも、
ドイツ・フランス・オーストリア・オランダ等の周辺国も覗く旅でした。
雪に埋もれながら見つけた教会。
渓谷沿いのバーで鍵を借りて入る、たった一人(組)のためだけの美術館。
山間部の物語性のある建物から都市部の合理性と表象を追求した建物。
どれも土着でありながらスマートで美しいものでした。
今回のデザイン展も、
牧歌的なデザインあり、クールで緻密なものあり。
面白かったです。
そして前回静岡を訪れて以来、気に入っているホテルガーデンスクエア静岡界隈。
街中のほんの数十メートル、緑化と保存を考慮することによって、明らかに
この場の質が上がっているように思えるのです。
七夕のおくりもの [日々だより]
先日立ち寄ったくるみの木より、お願いしていた竹籠が届きました。
作家さんのお名前など手書きの説明も一緒に。
そして、「月暦」も一緒に。
夏山の 木末の茂に霍公鳥
鳴き響むなる 声の遥けさ
なつやまの こぬれのしげに ほととぎす
なきとよむなる こえのはるけさ
美しい鳴き声が遠く聞こえてくるようです。
家について思うこと [日々だより]
今日は雇われ仕事で若い御夫婦の新築の第一回打ち合わせ。
手伝ううちに、次第にお客さんが、手伝い先の工務店に何を求めてくるのかが分かってきた。
・他の工務店より安いかもしれない。
・ハウスメーカーより安いだろう。
・わりと自由に色々選べる。
そういうニーズも大事なことは理解しつつも、
それらとは違う何かを提供することが私の仕事だと考えているので、
いつも葛藤します。
予算がなくても、何かお施主さんに残したい。
それによって、ああ、これが良かったんだ、と思ってもらえると嬉しい。
例えば
人の手の痕跡が残るもの。
自然に還っていく材料。
古びていくことの美しさ。
懐かしい記憶。
家具屋にあるようなソファとオーディオセットは、必ずしも必要ではないこと。
オープンキッチンは、場合によっては
落ち着かないかもしれないこと。
など。
フレッシュなお二人の、ノートに思い描かれた御要望を伺いながらも、
「数十年後でも”いい”と思えるもの について考えることの大切さ」
「御夫婦2人で過ごす時間が実は一番長いかもしれないこと」
「打ち合わせを進める中で、違うと思ったら、断っていただいてもかまわないこと」
をお話しました。
さて、明日は敷地を見に行ってきます。