袋井 加茂花菖蒲園 [日々だより]
今日は袋井の加茂荘 加茂花菖蒲園を訪れました。
菖蒲は色とりどりで、アヤメやカキツバタも、
それはもう美しく広がっていました。
菖蒲園の奥にある加茂荘は、桃山時代から続く地元の庄屋であり、
建物は明治時代に増築し、2階建となったそう。
とても立派なお屋敷で、
1階の部屋はぐるりと見学することができます。
室礼も美しい。
掛川の加茂菖蒲園といえば全国でも有数の菖蒲の名所
とのことだが、建築に愛着を持つものとしては、
立派な建物があるのだから、もう少しそれを前面に
出し、肯定される文化でありたいと思うものです。
代々木上原に住んでいた頃、近くに旧前田侯爵邸という洋和館
(旧加賀藩主の自邸、昭和に入ってから建立)があり、
休日ぶらりと立ち寄ると、ちらほらと、
見学したり、静かに縁に佇む時間を求める来館者と
一緒になったものである。
また砧に住んでいた頃は、歩いていけるところに、吉田五十八先生が手がけた
猪俣邸という数奇屋造りの住宅があり、こちらも納まりなど、大変参考にさせて頂いた。
どちらも無料でいつでも入ることが出来、日常に潤いと思考をもたらす建物でした。
菖蒲の陰に隠れたような建物を
ちょっと残念に思いながらも、お弁当を食べながら、
菖蒲と蔵や借景の風景を楽しむのも、
季節の変化に身を委ね生活する、この地ならではの
素敵な文化なのだなと、思いながら菖蒲園を後にしたのでした。
2014-06-08 18:05
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