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岐阜へ  [旅・建築]

住宅特集 2017年10月号 陶芸家 吉田次郎さんの住まいと工房を目にしてから、
設計された杉下均さんの建築を見たくなり、岐阜へ。
古道具本田さんのすぐ裏手、パン屋さんかし是(かしこ)へ。

いい匂いに誘われるように湯気で曇ったガラス扉を引くと、小さいながら吹き抜けのある、開放的な空間に迎えられる。
ぽってりとした左官仕上げのショーケースには、
まるまるした美味しそうなパン。
その脇の、奥行きのある窓辺からの光は静かにお店を明るくする。

こんなパン屋さんが近くにあったら通ってしまいそう。

P1150463_1.jpg


次に、駅前の杉下均さんの初期の作品、かき氷屋さん「赤鰐」と、
駅から5キロほど離れたブティックluccicareを訪れる。

その後、名古屋は名東区の北欧ヴィンテージ家具を扱うFavorへ。
若松由香さんの手織りの椅子敷きを、お店の安井さんとお話ししながら選ぶ。

もともとあった建物に手を加えたという店内は、
床は無垢の杉板、左官の壁、くぼんだ窓やそれを覆った白い布等が、
すがすがしく凛とした空気を醸しており、
まるで昔からここにあった修道院のようでした。

用途を変えて使い続けられている古い建物に魅力を感じることが多いです。
あらかじめその建物が持つ癖に対し、使う側が寛容になれたり、
つくり手の、または使い手のいっときの欲望から少し離れているからでしょうか。

新築でもそういう雰囲気をつくりたいと考えています。

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